緑内障とは
視神経が弱くなって視野が狭くなる病気です。
眼圧が上がることで視神経が弱くなる場合や年齢と共に視神経が弱くなることがあります。どちらにしろ眼圧が視神経障害を進行する要因となります。視神経は一度障害を受けると、元に戻ることはありません。
眼圧と毛様体
眼圧とは目の中の圧力のことで、房水(目の中の水)によって左右されます。房水は毛様体から産生されて隅角(角膜と虹彩の角の部分)にある線維柱帯/房水静脈を通り眼外に流れていきます。房水の産生をおさえると眼圧が下がります。
緑内障治療
緑内障はまずは点眼薬での治療となります。緑内障は治ることはありませんので、目標眼圧を設定して眼圧を下げることが必要です。緑内障の進行度や眼圧などにより点眼や内服や緑内障レーザー光凝固/SLT/選択的レーザー線維柱帯形成術や緑内障レーザー光凝固/マイクロパルス光凝固や緑内障手術などが必要となります。
マイクロパルス光凝固/緑内障に対する毛様体光凝固
マイクロパルス光凝固は緑内障の患者様に対して、毛様体にP3プローブも用いて光凝固術を行います。このマイクロパルス波長を毛様体に照射することにより、房水の産生を減らし眼圧を下げる効果があります。
施術は球後麻酔かテノン嚢下麻酔で通常5-10分ほどで終わります。
緑内障手術は線維柱帯切除術トラベクレクトミーも線維柱帯切開術トレベクロトミーもエクスプレス手術も目に対する侵襲が大きいので、緑内障手術の前にSLTやマイクロパルス光凝固を選択することが良いと思われます。緑内障レーザー光凝固ではマイクロパルス光凝固の方がSLTより効果的です。
かかる費用は緑内障手術の1/4~1/5くらいの金額となります。
合併症や術後の注意点
マイクロパルス光凝固は重篤な合併症がなく、炎症や角膜障害や過凝固などの発生率も低いです。マイクロパルス光凝固は重篤な合併症がないので、繰り返しの治療が可能です。眼圧は1ヶ月くらいかけてゆっくり下がっていきます。