疾患別

網膜前膜・黄斑前膜

網膜の表面に薄皮のような膜が張ってしまった状態です。網膜の中でもモノを見る中心部のことを特に「黄斑」と呼ぶため、網膜前膜あるいは黄斑前膜といいます。膜のせいで網膜へ届く光が遮られ、その膜が縮んで網膜にシワができてしまうため、視力低下、かすんで見える、ゆがんで見えるなどの症状が出てきます。

治療について

ほとんどの方は検査で見つかっても症状が軽く、進行も遅いため定期的な検診だけでよいのですが、進行して症状が悪化してきた場合には手術が必要です。点眼や内服では効果がありません。

手術はえのき眼科 本院のみで行っておりますが、眼の中に直接細い器具を差しこんで、膜を剥ぐ処置を行います。かなり進行してから手術をしても機能が回復しにくいため、定期的に診察を受けていただいて視力や膜の厚みをチェックする必要があります。また、この病気の場合には手術をしてすぐに見え方が回復するわけではありません。手術後半年~1年程度かかってゆっくりゆがみが改善してくるため、手術が終わった後も辛抱強く回復を待つ必要があります。